古い曲木の椅子
だいぶ昔に骨董品屋で買ってきた曲木の椅子です。
以下は当時、この椅子を3Dキャドで再現してみようと試みた記録です。
当時は、まだ2Dが主力で家具で3Dというのは、あまりなかった
かもしれません。四苦八苦してトライした昔の思い出です。
下の画像ですが、後ろ脚の曲木がいいですね。
この椅子をCADで再現するために、それぞれの部品の実測をしました。
つまり部品を、3Dキャド上で改めて、組み立てるということです。
アームと背のパーツのデーターです。一体としてとらえてます。
CADなので寸法は必要ありません。
座枠です。これも曲木ですが、実際はもちろん継いでいます。
座の後方で、スカーフジョイントしてます。
後ろ脚、前脚、補強パーツも実測します。
これらをCAD上で組み立てます。
上図のような事です。隙間なく組み立てるために、結構頑張ってましたね。
脚の「ほぞ」は実際は円柱だと思います。
アーム下の支え材の、大きなアール部分は実際には直線部はないです。
だいぶ四苦八苦してましたね。
上図は、組み立てた状態のアイソメ図です。
上図は、3Dで組み立てたものを、2Dの三面図におこしたものです。
つまり完璧な原寸図ができたわけです。
普通は、まず原寸図があって、そこから部品図を起こして組み立てるわけですね。
経験的には、きっちりと原寸図どうりの椅子をつくるのは難しいことです。
3Dキャドで、四苦八苦した昔の思い出です。